第十五巻 : あをによし奈良の大道は行きよけど
2003年05月02日(日)更新 |
原文: 安乎尓与之 奈良能於保知波 由吉余家杼 許能山道波 由伎安之可里家利 作者: 中臣宅守(なかとみのやかもり) よみ: あをによし、奈良(なら)の大道(おほち)は、行(ゆ)きよけど、この山道(やまみち)は行(ゆ)き悪(あ)しかりけり |
意味: 奈良(なら)の大路(おおじ)は楽に歩けるけれど、この山道(やまみち)は通ってゆくのが大変でした。 天平12年(740)、越前国(えちぜんのくに: 今の福井県)に流罪(るざい)になった中臣宅守(なかとみのやかもり)が、狭野弟上娘子(さののおとがみをとめ)のことを想って詠んだ歌のひとつです。 |