第十五巻 : 我が宿の花橘はいたづらに
2003年4月27日(日)更新 |
原文: 和我夜度乃 波奈多知婆奈波 伊多都良尓 知利可須具良牟 見流比等奈思尓 作者: 中臣宅守(なかとみのやかもり) よみ: 我(わ)が宿(やど)の、花橘(はなたちばな)は、いたづらに、散(ち)りか過(す)ぐらむ、見る人なしに |
意味: 私の家の庭の花橘(はなたちばな)は、ただむなしく散ってしまったことでしょう。だれも見る人がいなくて。 中臣宅守(なかとみのやかもり)が花に寄せて思いを狭野弟上娘子(さののおとがみをとめ)に贈った歌です。 |