原文

道相而 咲之柄尓 零雪乃 消者消香二 戀云君妹

作者

聖武天皇(しょうむてんのう)

よみ

道に逢ひて、笑まししからに、降る雪(ゆき)の、消(け)なば消(け)ぬがに、恋(こ)ふといふ我妹(わぎも)

意味

撮影(2010.11) by きょう

道で逢って、微笑(ほほえ)みかけただけで、降る雪(ゆき)がすぐに消えてしまうように、消え入るように(わたくしのことを)恋い慕ってくれるという君。

補足

この歌の題詞に、「天皇(聖武天皇(しょうむてんのう))が酒人女王(さかひとのおおきみ)を思って詠んだ歌一首 酒人女王は穂積皇子(ほずみのみこ)の孫娘」とあります。

更新日: 2011年02月27日(日)