第四巻 : あらかじめ人言繁しかくしあらば
2005年01月09日(日)更新 |
原文: 豫 人事繁 如是有者 四恵也吾背子 奥裳何如荒海藻 作者: 坂上郎女(さかのうえのいらつめ) よみ: あらかじめ、人言(ひとごと)繁(しげ)し、かくしあらば、しゑや我(わ)が背子(せこ)、奥(おく)もいかにあらめ |
意味: 今からもう人の噂(うわさ)がうるさいわ。こんなことって、いやだわ。ねぇ、あなた、この先どうなってしまうのでしょう。 「あらめ」の原文に「荒海藻」という当て字(借字)が使われています。「荒海藻(あらめ)」は海藻(かいそう)の一種で、塩を作るときに使ったりしました。 |