原文

百礒城之 大宮人者 雖多有 情尓乗而 所念妹

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

イラスト by 名倉エリさま

よみ

ももしきの、大宮人(おおみやひと)は、多かれど、心に乗りて、思ほゆる妹(いも)

意味

大宮人(おおみやひと)はたくさんいるけど、いつも心の中にある女性はあなただけです。

「ももしきの」は大宮人(おおみやひと)を導く枕詞(まくらことば)です。

大宮人(おおみやひと)は宮中に仕える人のことです。

補足

この歌と692番の題詞に、「大伴家持(おおとものやかもち)、娘子(をとめ)に贈る歌二首」とあります。

更新日: 2015年06月07日(日)