第十四巻 : 伎倍人のまだら衾に綿さはだ

平成10年5月24日(日)更新


原文: 伎倍比等乃 萬太良夫須麻尓 和多佐波太 伊利奈麻之母乃 伊毛我乎杼許尓

作者:不明

よみ: 伎倍人(きへひと)の、まだら衾(ぶすま)に、綿さはだ、入りなましもの、妹(いも)が小床(をどこ)に

意味: 伎倍(きへ)の人の、ふとんには、綿が沢山入っているというが、(私も)あの娘のふとんに入るのだったのに(入りたかったなぁ)。

「まだら衾(ぶすま)」は、今の掛け布団のようなものと思って良いでしょう。袖がついているものもあったそうですよ。

「綿さはだ」の「さはだ(多だ)」は、多く・たくさんという意味です。


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