第十四巻 : 上野佐野の茎立折りはやし
2009年09月27日(日)更新 |
原文: 可美都氣野 左野乃九久多知 乎里波夜志 安礼波麻多牟恵 許登之許受登母 作者: 不明 よみ: 上野(かみつけの)、佐野の茎立(くくたち)、折りはやし、あれは待たむゑ、今年来ずとも |
意味: 上野(かみつけ)の佐野の、菜を折って、料理して、私は(いつまでも)待っていますわ、たとえ今年は、あなたがいらっしゃらなくても・・・・・ 「折りはやし」の「はやし」とは、「(切って)料理して」というような意味だと考えられます。最近まで、包丁で切ったり、野菜などを切ることを「はやす」という地方があったそうです(仙台・青森・秋田・新潟・富山・などなど)。 |
菜を若芽のときから、料理して待っていたけれどあなたはいらっしゃらなくて、もうトウが立ってしまうようになって。それでも、私は、その菜を折って、あなたのためにおいしく料理して待っていますわ・・・・ |