原文
伊香保呂尓 安麻久母伊都藝 可奴麻豆久 比等登於多波布 伊射祢志米刀羅
作者
不明
よみ
伊香保(いかほ)ろに、天雲(あまくも)い継(つ)ぎ、かぬまづく、人とおたはふ、いざ寝しめとら
意味
伊香保の山に天雲が次々に現れるように、かぬまづく(意味不明)、人とおたはふ(意味不明)、さあ寝させておくれよ。
「かぬまづく」は、鹿沼づく、神沼づくではないかという説があります。
「おたはふ」は、叫ぶ、騒ぎ立てる、というような意味ではないかという説があります。
補足
この歌を含む3426番歌の左注に「右廿二首(22首)上野國(かみつけのくに: ほぼ現在の群馬県)歌」とあります。22首は3402番~3426番の歌を指しています。