第十四巻 : 伊香保ろの沿ひの榛原我が衣に
2009年08月09日(日)更新 |
原文: 伊可保呂乃 蘇比乃波里波良 和我吉奴尓 都伎与良之母与 比多敝登於毛敝婆 作者: 不明 よみ: 伊香保(いかほ)ろの、沿(そ)ひの榛原(はりはら)、我が衣(きぬ)に、着(つ)きよらしもよ、ひたへと思へば |
意味: 伊香保(いかほ)の山のそばの榛原(はりはら)、その榛(はり)は私の衣に(相性がいいみたいで)よく染まります。(あなたのことを)ひとえに思っていますから。 衣を染めるのに榛の木(ハンノキ: カバノキ科ハンノキ属)の実も使われていました。 「ひたへ」は一重(ひとえ)の意味で、この歌では一途という意味も表しているようです。 |
この歌の万葉歌碑が、伊香保ロープウェイの「ほととぎす駅」の近く(道路をへだてた向かい側)にあります。 |