第14巻 : 春へ咲く藤の末葉のうら安に
2002年5月5日(月)更新 |
原文: 波流敝左久 布治能宇良葉乃 宇良夜須尓 左奴流夜曽奈伎 兒呂乎之毛倍婆 作者: 不明 よみ: 春へ咲く、藤(ふじ)の末葉(うらは)の、うら安に、さ寝(ぬ)る夜(よ)ぞなき、子ろをし思(も)へば |
意味: 春に咲く藤(ふじ)の末葉(うらは)のようなあの娘を思うと、心安らかに眠られる夜が無いことです。 春へ咲く~末葉(うらは)の、までで「うら安に」を導いています。「末葉(うらは)」と「うら安」の音の繰り返しがいい感じです。 「末葉(うらは)」は、枝先の葉のことです。 |