第十四巻 : 芝付の御宇良崎なるねつこ草

平成九年五月四日(日)更新


原文: 芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母

作者:不明

よみ: 芝付(しばつき)の、御宇良崎(みうらさき)なるねつこ草、あひ見ずあらば、吾(あれ)恋ひめやも

意味: あなたの側に寄り添うような事がなかったら、こんなにあなたのことを恋しく思うこともなかっただろうに。

東歌の中の相聞の一つです。関東・東北の一部の方言で"ねっこ"が"側(そば)"の事を意味することもあるらしいので、勝手にこう解釈しました。


第十四巻