原文 Original Text
芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母
作者 Author
不明 Unknown
よみ Reading
芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる ねつこ草 相(あひ)見ずあらば 我(あ)れ恋(こ)ひめやも
- Shibatsuki no Miura-saki naru Nekko-gusa Ahimizu araba Are kohime yamo.
意味 Meaning
あなたの側に寄り添うような事がなかったら、こんなにあなたのことを恋しく思うこともなかっただろうに。
・「芝付(しばつき)の御宇良崎(みうらさき)」がどこなのかははっきりしていません。一説には、三浦半島のどこかではないかといわれています。
- rough meaning: If I had never been so close to you, I wouldn't have missed you so much.
補足 Notes
・東歌の中の相聞の一つです。関東・東北の一部の方言で"ねっこ"が"側(そば)"の事を意味することもあったようです(「全国方言辞典」,東條操編,(株)東京堂,昭和26年初版)。