第十四巻 : 置きて行かば妹はま愛し持ちて行く
2004年06月27日(日)更新 |
原文: 於伎弖伊可婆 伊毛婆麻可奈之 母知弖由久 安都佐能由美乃 由都可尓母我毛 作者: 不明 よみ: 置(お)きて行(ゆ)かば、妹(いも)はま愛(かな)し、持(も)ちて行く、梓(あづさ)の弓(ゆみ)の、弓束(ゆつか)にもがも |
意味: 置いて行ったら君がかわいそうだよ。持ってゆける梓(あづさ)の弓(ゆみ)の、弓束(ゆつか)だったらいいのに。 防人の歌で、だんなさんが奥さんに贈った歌です。この歌のすぐ後に、奥さんの歌があります。 「弓束(ゆつか)」は、弓の握る部分です。 |