原文
可奈思伊毛乎 伊都知由可米等 夜麻須氣乃 曽我比尓宿思久 伊麻之久夜思母
作者
不明
よみ
愛(かな)し妹(いも)を、いづち行(ゆ)かめと、山菅(やますげ)の、そがひに寝(ね)しく、今し悔(くや)しも
意味
愛する妻はどこにも行ったりはしないと思って、背を向けて寝てしまったことが、今では悔やまれます。
- rough meaning: I regret that I thought my beloved wife would never going anywhere and fallen asleep with turning my back to her.
補足
「山菅(やますげ)の」は、「そがひ」を導く枕詞(まくらことば)として使われています。
奥様は、亡くなってしまわれたのですね。