万葉仮名をもっと知ろう

万葉仮名にはどんなものがあるのかを一つ一つたのしく学びましょう。万葉仮名を知ることで、万葉集をもっとたのしむことができるかもしれませんよ。

万葉仮名の成り立ち

万葉仮名は、奈良時代を中心に用いられた、日本語を表記するための漢字の「音(おん)」や「訓(くん)」を借りた文字です。当時の日本には固有の文字体系がなく、中国から伝来した漢字が唯一の文字でした。しかし、漢字は本来、表意文字(意味を表す文字)であり、中国語の語順や文法に合わせて作られています。一方、日本語は膠着語(こうちゃくご)で、助詞や助動詞が多く、語順も中国語とは異なります。このため、漢字だけで日本語の話し言葉をそのまま書き表すのは非常に困難でした。 そこで、日本人は漢字を「表音文字(音を表す文字)」として活用するという画期的な方法を編み出します。これが万葉仮名です。万葉仮名には、主に漢字の音を借りる「音仮名」と、意味(訓読み)を借りる「訓仮名」があります。ここでは、それらの種類を学んで、ひらがな・カタカナへのつながりを感じてみましょう。

万葉仮名の分類

万葉仮名は単純な音の借用だけでなく、言葉遊びのような用法も存在します。下のタブをクリックして、それぞれの特徴と具体例をご覧ください。

万葉仮名の主な分類(概念図)

万葉仮名一覧(抜粋)

下の五十音フィルターをクリックするか、検索ボックスにかな一文字を入力してみてください。一つの音に多くの漢字が万葉仮名として使われていることがわかりますね。各文字にマウスオーバーすると詳細が表示されます。ここでは万葉仮名の代表的なものを表示しています。

万葉仮名クイズ

ここまでの学びを試してみましょう。表示される万葉仮名が何と読むか、下の選択肢から選んでください。気軽に楽しくチャレンジしましょう。

この万葉仮名の読みは?