2002年10月13日(日)更新
「東(あづま)」を導きます。東(あづま)は東の国のことで、信濃から東の国々で、陸奥(むつ)の国も含むようです。鶏が鳴くことで、夜明けを迎えることができることから、東を導く枕詞として発生したようです。
なぜ「鶏が鳴く」が東を導くのか、については他に以下のような説があります。
「鶏が鳴いていますよ、起きなさい、吾夫(あづま)。」ということから来ていると言う説。吾夫(あづま)は、旦那さんのことですね。
東国の言葉は、都とは違って、まるで鶏が鳴くような言葉に聞こえたからという説。
4094: 葦原の瑞穂の国を天下り知らしめしける.....鶏が鳴く東の国の陸奥の.....(長歌)
4131: 鶏が鳴く東をさしてふさへしに行かむと思へどよしもさねなし
4333: 鶏が鳴く東壮士の妻別れ悲しくありけむ年の緒長み