2009年12月13日(日)更新 |
長崎市の旧浦上町(今は坂本町)の稚桜(わかさくら)神社の地だとの説がありますが、定かではありません。現在の稚桜(わかさくら)神社は、太平洋戦争中の長崎原爆の爆心地のため、礎石だけが残っており、石の祠(ほこら)と鎮魂石碑だけが残っています。稚桜(わかさくら)神社は、医学部バス停を降りるとすぐの場所にあります。写真は、現在の稚桜(わかさくら)神社です。 万葉集には1首だけに、しかも題詞にのみの登場ですので、ここで0813番の歌の題詞を掲載させていただきます。 |
原文: 筑前國怡土郡深江村子負原 臨海丘上有二石 |
意味: 筑前國(ちくぜんのくに)の怡土郡(いとのこほり)深江村(ふかえむら)子負(こふ)の原にある、海を望む丘の上に二つの石があります。 |
つまり、神功皇后が新羅を征伐されたときに、心を鎮めるために袖の中に二つの石をはさんだと言うことです。で、一説によるとこの二つの石は、平敷(ひらしき)から取り寄せた、ということですね。 |