風早(かざはや)の浦 撮影(2011.04.21) by きょう

風早(かざはや)の浦

風早(かざはや)の浦は、現在の広島県東広島市安芸津町風早近辺の三津湾とされています。風早近くには、龍王島、藍之島、大芝島があるので、停泊に適しているのでしょうか。

風早(かざはや)の浦を詠んだ歌

万葉集には、2首詠まれています。

万葉集巻十五には、天平八(西暦736)年、遣新羅使(けんしらぎし)が安芸国長門島に停泊したときの歌や船出の歌が詠まれており、その中に風早(かざはや)の浦が詠まれています。歌の題詞には、「風速(かざはや)の浦」と書かれています。

風速(かざはや)の浦に舶泊(ふなどま)りの夜に作る歌二首

3615: 我がゆゑに妹嘆くらし風早の浦の沖辺に霧たなびけり

3616: 沖つ風いたく吹きせば我妹子が嘆きの霧に飽かましものを

補足

更新日: 2011年07月24日(日)