原文

和我由恵仁 妹奈氣久良之 風早能 宇良能於伎敝尓 奇里多奈妣家利

作者

遣新羅使(けんしらぎし)

よみ

我がゆゑに、妹(いも)嘆くらし、風早の、浦の沖辺に、霧たなびけり

瀬戸内 撮影(2011.04)・編集 by きょう

意味

私のことを思って、妻が嘆いているようです。風早の浦の沖辺に霧がたなびいています。

補足

天平八(西暦736)年、遣新羅使(けんしらぎし)が鞆の浦長井の浦を経て風早の浦で船泊した夜に詠んだ歌、二首のうちのひとつです。

更新日: 2011年07月24日(日)