長井(ながい)の浦
長井の浦は、現在の広島県三原市糸崎町の海とされています。写真は、糸崎町の糸崎神社の前にある万葉歌碑です。
長井(ながい)の浦を詠んだ歌
万葉集巻十五には、天平八(西暦736)年、遣新羅使(けんしらぎし)が鞆の浦を経て長井の浦で船泊した夜に詠んだ歌、三首があります。
備後國水調郡長井浦舶泊之夜作歌三首
3612: あをによし奈良の都に行く人もがも草枕旅行く船の泊り告げむに
3613: 海原を八十島隠り来ぬれども奈良の都は忘れかねつも
3614: 帰るさに妹に見せむにわたつみの沖つ白玉拾ひて行かな