万葉集: 馬来田(うまぐた)
2010年05月23日(日)更新 |
馬来田(うまぐた)は上総國(かずさのくに)望陀郡(もうだぐん・まくだのこおり)に属していました。望陀郡は、現在の千葉県木更津市・君津市・袖ヶ浦市一帯の地にあたります。木更津市には、上望陀(かみもうだ)と下望陀(しももうだ)の地名が残っています。 |
木更津市真里谷(まりやつ)には、馬来田駅、馬来田小学校などの名前があります。この地は、明治時代には「望陀郡馬来田村」でした。 馬来田を詠んだ歌は二首ありますが、望陀郡(まぐたのこほり)の上丁玉作部国忍(じょうちゅうたまつくりべのくにおし)が詠んだ歌(防人の歌)もあります。 |
3382: 馬来田の嶺ろの笹葉の露霜の濡れて我来なば汝は恋ふばぞも 3383: 馬来田の嶺ろに隠り居かくだにも国の遠かば汝が目欲りせむ 4351: 旅衣八重着重ねて寐のれどもなほ肌寒し妹にしあらねば |