たのい万葉集: 山辺(やまのへ)の御井(みゐ)

2009年12月13日(日)更新


山辺(やまのへ)にある泉のことですが、場所ははっきりとはしていません。山辺は次のいずれかと考えられています。ここでは、三重県鈴鹿市山辺町(やまべちょう)として紹介させていただきますね。

  1. 三重県鈴鹿市山辺町(やまべちょう)
  2. 三重県鈴鹿市石薬師町(いしやくしちょう)
  3. 三重県一志郡(いちしぐん)嬉野町(うれしのちょう)宮古
  4. 三重県久居市(ひさいし)新家町(にのみちょう)
  5. 雲出(くもず)川流域の山野の地.....三重県一志郡(いちしぐん)あたりです

長田王が、和同5年(712)に、奈良から伊勢斎宮へ行く途中に立ち寄って巻1-0081の歌を詠んだと言われるところです。鈴鹿市教育委員会の建てた案内板によると、ここは山辺赤人(やまべのあかひと)の屋敷があったところという言い伝えがあり、赤人の碩水といって新年にこの泉の水を汲んで京の都まで運んだという言い伝えもあるそうです。

撮影 by きょう

0081: 山辺の御井を見がてり神風の伊勢娘子どもあひ見つるかも

3235: 山辺の五十師の御井はおのづから成れる錦を張れる山かも


「山辺の五十師の御井」が「山辺の御井」と同一かどうかはよく分かっていません。ここでは、同一のように紹介させていただいています。


万葉の故地【全国】