万葉集: 初瀬川を詠んだ歌

平成10年5月10日(日)更新


初瀬川は都祁村の付近の大和高原から奈良盆地へ流れています。万葉集には「泊瀬川」と書かれています。

写真は、初瀬川から三輪山を望んでいます。


0991: 石走りたぎち流るる泊瀬川絶ゆることなくまたも来て見む

1107: 泊瀬川白木綿花に落ちたぎつ瀬をさやけみと見に来し我れを

1108: 泊瀬川流るる水脈の瀬を早みゐで越す波の音の清けく

1382: 泊瀬川流るる水沫の絶えばこそ我が思ふ心遂げじと思はめ

1770: みもろの神の帯ばせる泊瀬川水脈し絶えずは我れ忘れめや

1775: 泊瀬川夕渡り来て我妹子が家の金門に近づきにけり

2706: 泊瀬川早み早瀬をむすび上げて飽かずや妹と問ひし君はも

3226: さざれ波浮きて流るる泊瀬川寄るべき礒のなきが寂しさ


自然を詠んだ歌 川を詠んだ歌