柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より
よみ: 家人(いへびと)の、使ひにあらし、春雨(はるさめ)の、避(よ)くれど我れを、濡(ぬ)らさく思へば
意味: (春雨(はるさめ)は)家族の使いなのでしょうか。いくら避けようとしても春雨(はるさめ)が私を濡らしてしまうことを思えば。
この歌を含む1696番歌~1698番歌の題詞に「名木河(なきがわ)にて作る歌三首」とあります。名木河は、現在の京都府南部を流れる名木川とされています。