原文

■干 人母在八方 家人 春雨須良乎 間使尓為

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

よみ: あぶり干す、人もあれやも、家人(いへびと)の、春雨(はるさめ)すらを、間使(まつか)ひにする

雨 撮影 by きょう

意味

意味: (衣を)干してくれる人などいないのに、家族が春雨(はるさめ)なんかを使いによこすのです。

補足

この歌を含む1696番歌~1698番歌の題詞に「名木河(なきがわ)にて作る歌三首」とあります。名木河は、現在の京都府南部を流れる名木川とされています。

更新日: 2015年03月22日(日)