第九巻 : 男神に雲立ち上りしぐれ降り
2006年06月15日(日)更新
原文: 男神尓 雲立登 斯具礼零 沾通友 吾将反哉
作者: 兵部川原(ひょうぶのかはら)
よみ: 男神(をかみ)に、雲立ち上り、しぐれ降り、濡れ通(とほ)るとも、我れ帰らめや
意味: 山に雲が立ち上って、しぐれが降って濡れても、私は帰りませんよ。
この歌の直前の長歌では、筑波山の歌垣(うたがき)の様子が歌われているので、「男神」は筑波山の男体山と考えられています。
第九巻