第十九巻 : 朝床に聞けば遥けし射水川

2009年09月27日(日)更新


原文: 朝床尓 聞者遥之 射水河 朝己藝思都追 唱船人

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

朝床(あさとこ)に、聞けば遥(はる)けし、射水川(いみづかは)、朝漕(こ)ぎしつつ、唄(うた)ふ舟人(ふなびと)

意味: 朝床で聞いていると、はるかに聞こえます。射水川(いみづかは)を朝、漕ぎながら歌っている舟人の歌が。

天平勝宝2年(西暦750年)3月2日に詠まれた歌です。この歌の題詞には「川をさかのぼる舟人の歌をはるかに聞く歌1首」とあります。

小矢部川(高岡) 撮影(2009.09.02) by きょう

第十九巻