第十九巻 : いささかに思ひて来しを多胡の浦に

2000年8月20日(日)更新


原文: 伊佐左可尓 念而来之乎 多■乃浦尓 開流藤見而 一夜可經

作者: 久米広縄(くめのひろなわ)

よみ: いささかに、思ひて来しを、多胡(たこ)の浦(うら)に、咲ける藤(ふじ)見て、一夜(ひとよ)経(へ)ぬべし

藤(ふじ)の花ももう終わっているだろうと思ってきてみたら(まだみごとに咲いている)、この多胡(たこ)の浦(うら)に咲いている藤(ふじ)を見て一夜を過ごしたいほどですねぇ。

撮影(2000.5) by きょう

第十九巻