原文
秋時花 種尓有等 色別尓 見之明良牟流 今日之貴左
作者
よみ
秋の花、種(くさぐさ)にあれど、色ごとに、見(め)し明(あき)らむる、今日(けふ)の貴(たふと)さ
意味
秋の花には色々な花がありますが、それらの花をひとつひとつ、ご覧になり愛でられる、今日は貴き日です。
花を詠んでいるようですが、大伴氏の官人たちのことを暗に指していると考えられています。
補足
天平勝宝3年(西暦751年)8月5日、孝謙天皇(こうけんてんのう)に捧げるために大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌です。