第十九巻 : 松蔭の清き浜辺に玉敷かば

平成10年12月20日(日)更新


原文: 松影乃 清濱邊尓 玉敷者 君伎麻佐牟可 清濱邊尓

作者: 藤原八束(ふじはらのやつか)

よみ: 松蔭(まつかげ)の、清き浜辺に、玉(たま)敷(し)かば、君(きみ)来(き)まさむか、清き浜辺に

意味: の木陰の清い浜辺に、玉を敷いたら、君(きみ)はおいでくださるでしょうか、この清い浜辺に。

天平勝宝4年11月8日、左大臣橘諸兄(たちばなのもろえ)の邸宅で聖武(しょうむ)天皇を招いて酒宴がもよおされたときに詠まれた歌の一つです。「君(きみ)」とは聖武(しょうむ)天皇のことです。


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