真十鏡 可照月乎 白妙乃 雲香隠流 天津霧鴨
不明
まそ鏡、照るべき月を、白栲(しろたへ)の、雲か隠せる、天(あま)つ霧かも
照るはずの月を、白い雲が隠しているのでしょうか。それとも天の霧が隠しているのでしょうか。
「まそ鏡」は、澄んだ立派な鏡というような意味です。この歌では、月を導く枕詞(まくらことば)として使われています。
この歌(を含む複数の歌)の題詞には「月を詠(よ)む」とあります。