原文
今日毛可母 奥津玉藻者 白浪之 八重折之於丹 乱而将有
作者
不明
よみ
今日もかも、沖つ玉藻(たまも)は、白波(しらなみ)の、八重(やへ)をるが上に、乱れてあるらむ
意味
今日もまた、沖の玉藻(たまも)は白波(しらなみ)が幾重にも折り重なっているところで、揺れ乱れていることでしょう。
・玉藻(たまも)は、ホンダワラなどの海藻の美称(びしょう:美しく表現した言葉)です。
補足
羈旅(たび)の歌の一つです。旅先で、遠く離れた家の奥様のことを想って詠んだ歌なのかもしれませんね。