好去而 亦還見六 大夫乃 手二巻持在 鞆之浦廻乎
不明
ま幸(さき)くて、またかへり見む、大夫(ますらを)の、手に巻き持てる、鞆(とも)の浦廻(うらみ)を
無事でいられて、また来て見たいものです。立派な男が手に巻いている鞆(とも)の名を持つ、鞆(とも)の浦を
「大夫(ますらを)の、手に巻き持てる」で鞆(とも)を導いています。鞆(とも)は、弓を使うときに左手首に巻きつける防具です。
羈旅(たび)の歌の一つです。