第七巻 : 大海にあらしな吹きそしなが鳥
2006年01月15日(日)更新
原文: 大海尓 荒莫吹 四長鳥 居名之湖尓 舟泊左右手
作者: 不明
よみ: 大海(おほうみ)に、あらしな吹(ふ)きそ、しなが鳥(どり)、猪名(ゐな)の港(みなと)に、舟(ふね)泊(は)つるまで
意味: 大海(おほうみ)に嵐(あらし)よ吹かないで。猪名(ゐな)の港(みなと)に舟(ふね)が着くまでは。
「しなが鳥(どり)」は、「猪名(ゐな)」の「ゐ」を導く枕詞(まくらことば)です。「しなが鳥(どり)」は、カイツブリのことだそうです。
「猪名(ゐな)の港(みなと)」は、現在の兵庫県を流れている猪名川(いながわ)のどこかと考えられていますが、はっきりとしてはいません。
第七巻