嵐 by 写真AC

嵐(あらし) Arashi(Storm/Gale)

嵐は強く吹く風のことですが、激しい雨などをともなう、いわゆる荒れた天候のことを指します。夏(なつ)雷(かみなり)冬(ふゆ)降雪をともなうことも多いですね。台風のことも嵐と呼ぶこともありますが、気象用語には嵐という言葉はないそうです。

- Arashi is a strong wind, but it also refers to so-called rough weather accompanied by heavy rain. Arashi is often accompanied by thunder in the summer and snow in the winter. Typhoon is also called Arashi, but there is no word "Arashi" in Japanese meteorological terms.

嵐(あらし)を詠んだ歌

嵐(あらし)を詠んだ歌は11首あります。秋(あき)冬(ふゆ)の嵐だけでなく、梅の花を散らす春(はる)のあらしも詠まれています。山から吹き降ろす強い風も「あらし」と詠まれています。

0074: み吉野の山のあらしの寒けくにはたや今夜も我が独り寝む

1101: ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあらしかも疾き

1189: 大海にあらしな吹きそしなが鳥猪名の港に舟泊つるまで

1437: 霞立つ春日の里の梅の花山のあらしに散りこすなゆめ

1660: 梅の花散らすあらしの音のみに聞きし我妹を見らくしよしも

2350: あしひきの山のあらしは吹かねども君なき宵はかねて寒しも

2677: 佐保の内ゆあらしの風の吹きぬれば帰りは知らに嘆く夜ぞ多き

2679: 窓越しに月おし照りてあしひきのあらし吹く夜は君をしぞ思ふ

3280: 我が背子は待てど来まさず天の原 .......(長歌)

3281: 我が背子は待てど来まさず雁が音も.......(長歌)

3282: 衣手にあらしの吹きて寒き夜を君来まさずはひとりかも寝む

補足

更新日: 2022年09月04日(日)