衣袖丹 山下吹而 寒夜乎 君不来者 獨鴨寐
不明
衣手(ころもで)に、あらしの吹きて、寒き夜を、君来まさずは、ひとりかも寝む
衣の袖にあらしが吹いてくる寒い夜に、あなたがいらっしゃらないのなら、一人で寝ることになるのでしょう。
・あらしの夜の一人寝は心細いことですね。
この歌は3280番歌(3281番歌:或本の歌に曰く)の反歌(はんか)です。