原文

隠口乃 泊瀬之山丹 照月者 盈ち為焉 人之常無

作者

不明

よみ

こもりくの、泊瀬(はつせ)の山に、照る月(つき)は、満ち欠けしけり、人の常(つね)なき

意味

月 撮影(2017) by きょう

泊瀬(はつせ)の山に、照る月(つき)は、満ち欠けします。人の世も同じように、変わっていくものですね。

「こもりくの」は泊瀬(はつせ)を導く枕詞(まくらことば)です。

補足

この歌の題詞には「物に寄せて思ひを發(おこ)す」とあり、左注に「右一首、古歌集に出づ」とあります。

更新日: 2018年07月15日(日)