第七巻 : はしたての倉橋川の川の静菅

2006年01月14日(日)更新


原文: 橋立 倉椅川 河静菅 余苅 笠裳不編 川静菅

作者: 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ: はしたての、倉橋川(くらはしがわ)の、川の静菅(しづすげ)、我(わ)が刈(か)りて、笠(かさ)にも編(あ)まぬ、川の静菅(しづすげ)

意味: 倉橋川(くらはしがわ)の静菅(しづすげ)を私が刈りはしましたが、笠(かさ)にも編(あ)まないままにしてしまいました、川の静菅(しづすげ)を。

「はしたての」は「倉(くら)」を導く枕詞(まくらことば)です。

「静菅(しづすげ)」が何の植物なのかはよくわかっていませんが、笠菅(かさすげ: カヤツリグサ科の植物)ではないかという説もあるようです。

倉橋川 撮影(2003.03.08) by きょう

第七巻