原文
橡 衣人皆 事無跡 曰師時従 欲服所念
作者
不明
よみ
橡(つるばみ)の 衣(ころも)は人(ひと)皆(みな) 事(こと)なしと 言ひし時より 着欲しく思ほゆ
意味
橡(つるばみ)染めの着物は、みんなが「着やすくていいよ」と言うのを聞いてからは、着てみたいと思うようになりました。
・橡(つるばみ)で染めた着物は、黒く、庶民のためのものでした。この歌は「目立たないけど、あの娘はとってもいい娘だよ」って人が言うので、気持ちがその娘に傾いていることを詠んだ歌です。
- rough meaning: After hearing everyone say, "It's comfortable to wear a clothes dyed with Tsurubami," I began to want to wear it.(People say, "That girls is inconspicuous, but is a very good girl," so this poet wrote his feelings began to lean towards her.)