原文
橡 解濯衣之 恠 殊欲服 此暮可聞
作者
不明
よみ
橡(つるばみ)の 解(と)き洗ひ衣(きぬ)の あやしくも ことに着欲しきこの夕(ゆふへ)かも
意味
橡(つるばみ)染めの仕立て直しの着物を、なんだか妙にとても着て見たい気がする夕暮れ時です。
・「解(と)き洗ひ衣(きぬ)」は着古した橡(つるばみ)染めの着物を仕立て直ししたものを言います。この歌は、「比喩(ひゆ)歌」ですから、以前関係のあった女性のことが、妙に気になっていることを詠んだ歌と思われます。
- rough meaning: I feel like to wear a remade used kimono dyed with Tsurubami at this dusk.(This poem seems to describe the woman the poet had previously had a relationship with.)