第十七巻 : 妹が家に伊久里の杜の藤の花

平成10年6月21日(日)更新


原文: 伊毛我伊敝尓 伊久里能母里乃 藤花 伊麻許牟春母 都祢加久之見牟

作者:大原高安(おおとものたかやす)

よみ: 妹(いも)が家に、伊久里(いくり)の杜(もり)の、藤の花、今来む春も、常かくし見む

意味: 伊久里(いくり)の杜(もり)に咲いているの花を、まためぐってくる春にも、こんな風に眺めたいものですね。

大伴家持(やかもち)が玄勝という僧侶から聞いた歌として載っています。

伊久里(いくり)の杜(もり)は、奈良の横井村という説と富山の井栗村という説があります。


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