第十七巻 : 咲けりとも知らずしあらば黙もあらむ

平成11年4月25日(日)更新


原文: 佐家理等母 之良受之安良婆 母太毛安良牟 己能夜万夫吉乎 美勢追都母等奈

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 咲けりとも、知らずしあらば、黙(もだ)もあらむ、この山吹(やまぶき)を、見せつつもとな

意味: 咲いているのを知らなければ何もしないで済みますものを。山吹(やまぶき)の花をお見せになるなんて、君は。

大伴池主(おおとものいけぬし)が大伴家持(おおとものやかもち)に山吹(やまぶき)の花を添えて歌を贈ったことに対する、大伴家持(おおとものやかもち)からの返事の歌です。このとき、大伴家持(おおとものやかもち)は身体の調子が悪く、出かけることができないのでした。


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