第十七巻 : 渋谿の崎の荒礒に寄する波

2009年09月06日(日)更新


原文: 之夫多尓能 佐伎能安里蘇尓 与須流奈美 伊夜思久思久尓 伊尓之敝於母保由

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 渋谿(しぶたに)の、崎(さき)の荒礒(ありそ)に、寄する波、いやしくしくに、いにしへ思ほゆ

意味: 渋谿(しぶたに)の崎(さき)の荒磯に寄せ来る波のように、何度も何度も昔のことが思い起こされます。

天平19年(西暦747年)3月30日に詠まれた歌です。どんな昔のことを思ったのでしょうね。

雨晴海岸 撮影(2009.09.02) by きょう

第十七巻