第十七巻 : うら恋し我が背の君はなでしこが

2003年7月13日(日)更新


原文: 宇良故非之 和賀勢能伎美波 奈泥之故我 波奈尓毛我母奈 安佐奈々々見牟

作者: 大伴池主(おおとものいけぬし)

よみ: うら恋(ごひ)し、我(わ)が背(せ)の君は、なでしこが、花にもがもな、朝な朝な見む

意味: 心から慕わしいあなた様がなでしこの花でしたらいいのに。(そしたら)毎朝見ましょう。

天平19年(747)5月2日、大伴池主(おおとものいけぬし)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌です。

撫子(なでしこ) 撮影(2003.7) by きょう

第十七巻