原文 Original Text
立易 古京跡 成者 道之志婆草 長生尓異煎
作者 Author
田辺福麻呂(たなべのふくまろ)歌集より From the poetry collection of Tanabe-no-Fukumaro
よみ Reading

たち変り 古き都(みやこ)と なりぬれば 道の芝草(しばくさ) 長く生ひにけり
たちかはり ふるきみやこと なりぬれば みちのしばくさ ながくおひにけり- Tachikahari Furuki miyako to Narinureba Michi no shibakusa Nagaku Ohi ni keri.
意味 Meaning

(奈良の)都が移っていってしまったので、道端の芝草(しばくさ)が生い茂ってしまいましたね。
・天平12年(西暦740年)以後、都が奈良から久邇(くに)の京に移ってしまいました。ですから、奈良の都には人が少なくなり、宮人たちが行き来していた道もすっかり荒れ果ててしまったのです。
- rough meaning: Since the capital was moved from Nara-no-miyako to Kuni-no-miyako, the road once traveled by courtiers has fallen into complete disrepair, and the Shibakusa has grown wild and thick.
補足 Notes
・この歌を含む1047番歌の題詞には「寧樂(なら)の故郷を悲しみて作る歌一首[并(あわ)せて短歌])反歌二首」とあります。