第六巻 : たち変り古き都となりぬれば
2010年01月03日(日)更新 |
原文: 立易 古京跡 成者 道之志婆草 長生尓異煎 作者: 田辺福麻呂(たなべのふくまろ)歌集より よみ: たち変り、古き都となりぬれば、道の芝草(しばくさ)、長く生ひにけり |
意味: 都が移っていってしまったので、道端の芝草(しばくさ)が生い茂ってしまいましたね。 天平12年(740)以後、都が奈良から久邇(くに)に移ってしまいました。ですから、奈良の都には人が少なくなり、宮人たちが行き来していた道もすっかり荒れ果ててしまったのです。 |