2009年10月18日(日)更新 |
原文: 左耳通良布 君之三言等 玉梓乃 使毛不来者 憶病 吾身一曽 千磐破 神尓毛莫負 卜部座 龜毛莫焼曽 戀之久尓 痛吾身曽 伊知白苦 身尓染登保里 村肝乃 心砕而 将死命 尓波可尓成奴 今更 君可吾乎喚 足千根乃 母之御事歟 百不足 八十乃衢尓 夕占尓毛 卜尓毛曽問 應死吾之故 作者: 車持娘子(くるまもちのおとめ) よみ: さ丹(に)つらふ君がみ言と、玉梓(たまづさ)の使(つかひ)も来ねば、思ひ病む我が身ひとつぞ、 |
意味: 美しいあなたからのお言葉です、と伝えてくれる使いの方も来ないので、一人思い悩んでいる私です。 |
今更、あなたが私のことを呼んでくださるでしょうか。それとも母が街角で占ってくれるのでしょうか。 |
| 第十六巻に戻る