衢(ちまた)

2009年10月18日(日)更新


道の分かれるところ、道股(ちまた)、という意味です。そこから、人が大勢集まるにぎやかな通りも意味します。「巷(ちまた)のうわさ」という言葉を聞いたことがありますよね。

撮影(2009) by きょう

0125 : 橘の蔭踏む道の八衢に物をぞ思ふ妹に逢はずして

1027 : 橘の本に道踏む八衢に物をぞ思ふ人に知らえず

2506 : 言霊の八十の衢に夕占問ふ占まさに告る妹は相寄らむ

2951 : 海石榴市の八十の街に立ち平し結びし紐を解かまく惜しも

3101 : 紫は灰さすものぞ海石榴市の八十の街に逢へる子や誰れ

3101 : さ丹つらふ君がみ言と玉梓の使も来ねば.......(長歌)

3812 : 占部をも八十の衢も占問へど君を相見むたどき知らずも


| 万葉集ミニ辞典 「た~と」に戻る