第十六巻 : 橘の寺の長屋に我が率寝し

2010年01月03日(日)更新


原文: 橘 寺之長屋尓 吾率宿之 童女波奈理波 髪上都良武可

作者: 不明

よみ: 橘(たちばな)の、寺の長屋に、我が率(ゐ)寝(ね)し、童女放髪(うなゐはなり)は、髪(かみ)上げつらむか

意味: 橘寺(たちばなでら)の長屋に連れ込んで寝た、まだ髪を結ってもいなかったあの少女は、もう髪上げをするような娘さんにになったかなぁ。

「童女放髪(うなゐはなり)」は、髪を伸ばしたままにして結い上げない15歳くらいまでの少女をいいます。そんな娘をお寺に連れ込んで・・・・なっ、なんて歌でしょう。

撮影(1999.12) by きょう

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