第十六巻 : 奈良山の児手柏の両面に

2007年01月07日(日)更新


原文: 奈良山乃 兒手柏之 兩面尓 左毛右毛 侫人之友

作者: 消奈行文(せなのぎょうもん)

よみ: 奈良山(ならやま)の、児手柏(このてかしは)の、両面(ふたおも)に、かにもかくにも、侫人(こびひと)の伴(とも)

意味: 奈良山(ならやま)の児手柏(このてかしは)のように、どっちにしてもひねた奴らだな。

奈良山は平城京の北の丘陵を指します。

この歌の題詞には「侫人(こびひと)を謗(そし)る歌」とあります。侫人(こびひと)とは、心のひねくれた人のことです。

児の手柏 撮影(2006) by きょう

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