原文

佛造 真朱不足者 水渟 池田乃阿曽我 鼻上乎穿礼

作者

大神奥守(おおみわのおきもり)

よみ

仏(ほとけ)造る、ま朱(そほ)足らずは、水溜(た)まる、池田の朝臣(あそみ)が、鼻の上を掘れ

意味

撮影(1998) by きょう

仏(ほとけ)を造るま朱(そほ)が足りないのだったら、池田の朝臣(あそみ)の赤い花の上を掘るがよいでしょう。

・仏像の塗金(ときん)するのに、金と水銀を1:5の比率で混合して金アマルガムと呼ばれるものにして、これを塗って加熱させて水銀を蒸発させていたそうです。

・「ま朱(そほ)」の「ま」は美称です。「朱(そほ)」は、辰砂(しんしゃ:水銀朱)のことで、水銀の原料となります。辰砂(しんしゃ)の産出する土地は赤いので、池田の朝臣(あそみ)という人の鼻の赤いのをからかって詠んだ歌のようですね。

補足

更新日: 2019年05月14日(火)