原文
小兒等 草者勿苅 八穂蓼乎 穂積乃阿曽我 腋草乎可礼
作者
平群朝臣(へぐりのあそん) Heguri-no-Ason
よみ
童(わらは)ども 草はな刈りそ 八穂蓼(やほたで)を 穂積(ほづみ)の朝臣(あそ)が 腋草(わきくさ)を刈れ
- Waraha domo Kusa ha na kari so Yahotade wo Hozumi-no-Aso ga Wakikusa wo kare.
意味
子供たちよ、草を刈らないで穂積(ほずみ)の朝臣(あそん)の臭い脇毛を刈りなさい。
・八穂蓼(やほだて)というのは、沢山の穂がついた蓼(たで)という意味です。「八穂蓼(やほだて)を」が「穂」を導く枕詞(まくらことば)になっています。
- rough meaning: Hey kids, instead of cutting the grass, cut Hozumi-no-Ason's smelly armpit hair.(The picture is "Tade" which is used as the word leading "Hozumi-no-Ason".)
補足
・この歌の題詞には、「平群朝臣(へぐりのあそん)が嗤(わら)ふ歌一首」とあります。平群朝臣(へぐりのあそん)が、穂積(ほずみ)の朝臣(あそん)をからかい笑って詠んだ歌です。それにしてもずいぶんと品のない歌ですね。
- This poem is entitled "A poem written by Heguri-no-Ason to mock (Hozumi-no-Ason)."